「沢山のお金をかけて立派な設備を揃えて開業する」もうそんな時代ではないと思います。
大事なのは身の丈に合ったやり方でちゃんと地域に根付く開業だと思います。
だから私達は以下のルールを大事にしています。
失敗しない開業のルールその1
無駄な出費はしないケチケチ作戦でゆく
最近の急速な物価の高騰や2021年から顕著化した木材の値上がり、そして建築資材の価格上昇など、これからの開業においてはとにかくお金がかかる状態になりました。
開業の初期投資段階についてはできるだけ、お金をかけるべきではないと私たちは考えております。
無駄なお金をかけずに開業するためにくすの木開業塾のコミュニティーではこれまでに入手した見積書や価格表の情報を交換して、価格交渉に役立ててもらいたいと考えております。
失敗しない開業のルールその2
良い取引先を選ぶ
私達が開業を考えた当時エコーの見積をメーカーに依頼したところ1億円を超える見積が届き驚いた記憶があります。
最終的にはある会社を通じて「学会の展示品」の確保をしてもらい お手頃の値段で入手できました。この経験から学んだのは、同じ商品であっても誰から買うかによって値段が異なるという事です。
それと、開業をお考えの先生にとっては融資をお願いする金融機関選びはとても重要です。
私達は2019年の時点で融資の申し込みで都市銀行さん(三菱UFJ銀行さん)、地方銀行さん(群馬銀行さん) 地域の信用金庫さん(成和信用金庫さん)に声をかけましたがその結果提示された金利は、都市銀行さんでは1% 地方銀行さんでは0.9%、信用金庫さんでは「金額が大きすぎる」と融資そのものを断られました。
(最近では「きらぼし銀行」さんが0.8%、「静岡銀行」さんが0.7%の金利を出しているそうです)
つまりは、各金融機関さんには特徴と得意な領域があり、これらについても事前に知っているかいなかは 大事だと思います。
これらの情報を入手する上でもくすの木開業塾のコミュニティーをご活用ください。
失敗しない開業のルールその3
人材採用には力を入れる
私達は採用活動に力を入れています。だから紹介会社や求人広告の会社に任せずに自身で募集広告を作成します。
私達が採用において使う媒体は民間求人会社が運営する媒体の無料利用枠と地元のハローワークそして自院のホームページのみで一切お金をかけていません。
求人広告を作成する際に大切にしていること
01
広告を作成する前に「いまどんな求人に人が集まっているのか、それは何故なのか?」とにかく聞きまくる。ハローワークなら窓口の人に聞くし、人材会社なら営業マンに聞く。
02
ターゲットを明確にして誰に向かって話かけているのか、ひたすら連呼する。私達の場合は「北千住の働くママを募集します」をやたら繰り返しています。
03
ターゲット側の立場になり切って「こんな台詞を言ってくれたら嬉しいだろうな」と思う言葉を内容に盛り込む。とくに以下の様なフレーズは必ず盛り込んでいます。
くすの木レディースクリニック北千住で働いているのは全員が小さいお子さんのいるママです。
だから「急に子供が熱を出した」「子供の体調が悪いので急にお休みしたい」という事もあります。
でも、私達はそんなママたちの事情をできるだけ受け入れます。
さらにハローワーク経由の応募を増やすために…
ハローワーク経由の問合せがあった場合、応募者とは必ず面談する事を約束しています。
結果も必ず報告しています。ハローワークさんとの信頼関係を作ることは大事だと思っています。
また時給や条件面を決める時に悩んだ場合もハローワークさんの窓口で聞けば(彼らは地域の企業の職種別の給与や時給の情報を月ごとで把握していますので)教えてくれます。
この情報はとても有益です。
ただ基本的に公務員さんなので聞かないと教えてくれないし、皆が親身になって対応してくれる訳ではありません。そこは割り切りが必要かもしれません。
採用面接で私たちが気にしている事について
面接には30分以上の時間をかけ質問を繰り返す事で、次の4つの層で「その人となり」を把握してゆく様にしています。4つの層を把握した上で共感を持てる人かどうかで採用を決めています。